高校を卒業して大学生になるとアルバイト収入を得られて自由な時間が増え、学業と並行してサークル活動や飲み会、海外旅行など、さまざまな場面でお金を使うようになります。
現金でも十分ですが、スマートな会計をしたいなら「クレジットカード」を持つことがおすすめです。
本記事では数あるクレジットカードのなかでも、学生向けのサービスや特典が充実したおすすめのクレジットカードを紹介します。
2022年に民法が改正されて以降、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。
それまでクレジットカードは20歳未満の場合は親権者の同意が必要でしたが、今では18歳以上の学生(高校生は除く)であれば、自分だけの意思でクレジットカードを選ぶことができます。
ここでは18歳を迎えてクレジットカードを作れるようになった大学生や短大生、専門学生に向けて、学生向けのおすすめのクレジットカードをランキング形式で紹介しましょう。
【三井住友カード(NL)のおすすめできるポイント】
三井住友カード’(NL)では、セブン-イレブンやマクドナルドなど特定のコンビニ、飲食店でタッチ決済を利用すると、最大10.0%の還元が受けられます。さらに、学生ならではの特典として「学生ポイント」を利用できることもメリットです。
このように、さまざまなポイント還元が総合的に提供されるサービスが「学生ポイント」です。
サブスクは「Hulu」「LINE MUSIC」、携帯料金は大手キャリアや格安SIMの支払いに対応しており、学生なら利用価値の高いサービスといえます。
年会費 | 永年無料 |
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ポイントの種類 | Vポイント |
ポイント還元率 | 0.5~10.0% |
追加カード |
・ETCカード |
海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー |
・iD、PiTaPa、WAON |
申し込み条件 | 満18歳以上(高校生を除く) |
国際ブランド |
・Visa |
【楽天カード アカデミーのおすすめできるポイント】
楽天カードアカデミーは、18歳から28歳までの学生が加入できるクレジットカードです。
楽天グループでの支払いに利用することで、3倍以上の還元率も可能になります。たとえば楽天市場での買い物に利用した場合、「楽天市場のポイント1倍」「楽天カードの通常ポイント1倍」「楽天カードの特典ポイント1倍」で合計3倍のポイントが得られます。
学校を卒業したあとは自動的に「楽天カード」に切り替えが行われるため、更新の手続きを学生側が行う必要はありません。
年会費 | 無料 |
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ポイントの種類 | 楽天ポイント |
ポイント還元率 | 1.0~3.0%(楽天市場を利用の場合) |
追加カード | ETCカード |
海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー |
・楽天Edy |
申し込み条件 | 18歳~28歳以下の学生(高校生を除く) |
国際ブランド |
・Visa |
【エポスカードのおすすめできるポイント】
エポスカードは学生専用のカードではありませんが、学生が利用しやすいさまざまな特典やメリットがあります。
たとえば「店頭受け取りで最短即日発行できる」という点。Webでの申し込みが完了したあと、マルイ店頭のカウンターでプラスチックカードを即日で受け取ることができます。
カウンターまで出向く必要はあるものの、買い物や旅行の直前でもプラスチックカードを受け取れるのは大きなメリットといえるでしょう。「急に決まった海外旅行にクレジットカードを持っていきたい」「飲み会の幹事になるために、クレジットカードがほしい」といったシーンで役に立ちます。
もちろん、休日のショッピングをマルイで過ごす際にも、受け取ったカードをその日から支払いに利用することもできます。
さらに、レストラン・カラオケ・遊園地・レンタカー・宅配サービスなど、全国10,000以上の店舗・サービスで割引などの特典を得られます。
合コンや打ち上げの飲み会、デートまで、1枚持っておくとさまざまなシーンでお得に利用できるでしょう。
年会費 | 永年無料 |
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ポイントの種類 | エポスポイント |
ポイント還元率 | 0.5% |
追加カード | ETCカード |
海外旅行保険 | 最高2,000万円(賠償責任)(自動付帯) |
電子マネー |
・楽天Edy、モバイルSuica |
申し込み条件 | 満18歳以上(高校生を除く) |
国際ブランド | Visa |
【JCB CARD Wのおすすめできるポイント】
JCB CARD Wは、18~39歳までの人が加入できるクレジットカードです。一度加入してしまえば年齢が40歳を超えた後でも継続して利用でき、年会費も引き続きかかりません。
最大のメリットはポイント還元率の高さ!同じ金額の支払いでも、JCB一般カードと比較して2倍のポイントが還元されます。
最近はカードの表裏にカード番号やセキュリティコードの記載がない「ナンバーレス」も登場しており、セキュリティ対策もバッチリです。
スターバックスカードへのオンライン入金で最大5.5%のポイントが還元されたり、Amazonの支払いで4倍のポイントが付与されたりと、特定の条件を満たすと更なる高還元も実現します。
Starbucks eGiftの利用で最大21倍のポイントが還元されるサービスも登場しており、ポイント還元率は業界でもトップクラスといえるでしょう。
年会費 | 永年無料 |
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ポイントの種類 | Oki Dokiポイント |
ポイント還元率 | 1.0~10.5% |
追加カード |
・ETCカード |
海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー |
・QUICPay |
申し込み条件 | 満18歳~満39歳まで(高校生を除く) |
国際ブランド | JCB |
【セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめできるポイント】
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、26歳まで年会費無料で利用できる若年者向けのクレジットカードです。
ネットショッピングで利用できる「セゾンポイントモール」は400以上の有名サイト、300,000以上のショップが出店しており、利用店舗によっては最大で30倍の永久不滅ポイントが貯まります。
心当たりのないネット上での不正使用の損害が補償される「オンライン・プロテクション」の対象にもなるため、安心・安全のネットショッピングを楽しめるでしょう。
さらに「旅行傷害保険」「海外用Wi-Fi・携帯電話のレンタルサービス」など、海外旅行に役立つ特典が充実しています。卒業旅行などに向けてクレジットカードを探している方には、良い選択肢になるでしょう。
年会費 | 26歳まで無料、26歳以降3,300円(初年度無料) |
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ポイントの種類 | 永久不滅ポイント |
ポイント還元率 | 0.5%~1%(海外で2倍のポイント付与) |
追加カード |
・ETCカード |
海外旅行保険 | 最高3,000万円 |
電子マネー |
・iD、QUICPay |
申し込み条件 | 満18歳以上(高校生を除く) |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス |
【dカードのおすすめできるポイント】
dカードは、年会費無料ながら100円(税込)ごとに1ポイントが貯まるクレジットカードです。dカード特約店やdポイント加盟店での支払いでさらにポイントアップすることもできます。
d払いに対応していることもメリットで、dカードをd払いに設定して得られるポイント、ポイントカードによるポイント、d払い対応店舗で利用して得るポイントの3重取りも可能です。
さらに、電子マネーiDと一体型になっていることで、クレジットカードを取り出さなくてもスムーズな支払いが可能です。
世界各地で日本語スタッフが旅行をサポートしてくれる「dカード トラベルデスク」や、海外でカードを紛失した際に暫定的にクレジットカードを発行してくれる「海外緊急サービス」など、海外旅行の際に安心できるサービスも充実しています。
年会費 | 永年無料 |
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ポイントの種類 | dポイント |
ポイント還元率 | 1.0~4.5% |
追加カード |
・ETCカード |
海外旅行保険 | 最高2,000万円(29歳以下のみ) |
電子マネー |
・iD |
申し込み条件 | 満18歳以上(高校生を除く) |
国際ブランド |
・Visa |
【ANAカードのおすすめできるポイント】
ANAカード〈学生専用〉は買い物で貯めたマイルで航空券と交換できる、年会費無料・学生限定のクレジットカードです。
入会時に1,000マイル、毎年の継続時に1,000マイルを受け取ることができ、買い物の代金に応じてポイントも貯まります。
ANAカード<学生用>を支払いに利用することでフライト時のマイルの10%がボーナスとしてプレゼントされたり、「スマートU25」を利用したフライト時はマイル数が2倍になったりと、効率良くマイルを貯めたい人に最適です。
海外旅行や国内旅行保険が自動付帯される点もメリットで、海外好きな学生なら有力な候補になるでしょう。
年会費 | 在学期間中なら無料 |
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ポイントの種類 | Vポイント |
ポイント還元率 | 1.0% |
追加カード | ETCカード |
海外旅行保険 | 最高1,000万円 |
電子マネー | iD、楽天Edy、PiTaPa、Apple Pay、Google Payなど |
申し込み条件 | 満18歳以上の学生(高校生を除く) |
国際ブランド |
・Visa |
【VIASOカードのおすすめできるポイント】
VIASOカードは、ポイント交換の手続きが不要で、自動的にキャッシュバックに充当されるクレジットカードです。「ポイント交換の手続きが面倒」と感じている学生には選択肢になるでしょう。
携帯電話やインターネット、ETCの利用でポイントが2倍になる特典もあり、使い方を不空することで更に効率的にポイントを貯めることもできます。
年会費も無料であり、余計なコストをかけずにクレジットカードを持ちたい方にも最適といえるでしょう。
年会費 | 無料 |
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ポイントの種類 | VIASOポイント |
ポイント還元率 | 0.5~1.0% |
追加カード |
・ETCカード |
海外旅行保険 | 最高2,000万円 |
電子マネー |
・楽天Edy、モバイルSuica |
申し込み条件 | 満18歳以上(高校生を除く) |
国際ブランド | Mastercard |
【イオンカードセレクトのおすすめできるポイント】
イオンカードセレクトは卒業する年の1月1日以降なら高校生でも申し込めるクレジットカードです。
一般的なクレジットカードの場合は「高校生を除く」としか記載がなく、完全に卒業しないと加入できません。
条件付きとはいえ、高校生の頃から申し込めるというのは、早くクレジットカードを持ちたい学生には有力な選択肢といえるでしょう。
年間カードショッピング50万円以上などの条件を満たした場合には年会費無料のゴールドカードが発行されることもあり、将来的にステータスカードを持ちたいと考えている方にもおすすめです。
年会費 | 無料 |
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ポイントの種類 | WAONポイント |
ポイント還元率 | 0.5%~1.33% |
追加カード |
・ETCカード |
海外旅行保険 | なし |
電子マネー |
・電子マネーWAON |
申し込み条件 |
満18歳以上 |
国際ブランド |
・Visa |
【リクルートカードのおすすめできるポイント】
リクルートカードは、通常のポイント還元率が1.2%もあるクレジットカードです。一般的なポイント還元率は0.5%、高還元と言われるカードでも1.0%が主流ということを考えると、破格のポイント還元率を誇るカードといえます。
さらに、「じゃらん」「ポンパレモール」などリクルート系列のサービスを利用すれば最大4.2%のポイントを得ることもできます。
貯まったポイントは「Pontaポイント」「dポイント」に交換できるため、ポイントの使い道に苦労することもないでしょう。
年会費 | 無料 |
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ポイントの種類 | リクルートポイント |
ポイント還元率 | 1.2~4.2% |
追加カード |
・ETCカード |
海外旅行保険 | 最高2,000万円 |
電子マネー | Apple Pay、Google Pay |
申し込み条件 | 満18歳以上(高校生を除く) |
国際ブランド | JCB |
現金だけでも、毎日の学生生活やプライベートを過ごすことに問題はありません。
ただ、クレジットカードを持つことでさまざまなメリットを享受できます、
ここでは、学生がクレジットカードを持つことで得られる主なメリット4つを見ていきましょう。
現金払いからクレジットカードに切り替える大きなメリットの1つが、「支払い金額に応じてポイントが貯まること」です。
還元されるポイントは支払金額の0.5%が一般的ですが、なかには「JCB CARD W」のように、常時1.0%以上のポイントが貯まる高還元のクレジットカードもあります。
毎月の利用額に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントはキャッシュバックや商品券への交換に利用できるためお得です。
家賃や水道光熱費など金額が大きな支払いをクレジットカードにまとめることができれば、ポイントが一気に貯まります。
ポイントの利用方法で還元率が異なる場合もありますが、常に「0.5~1.0%分の料金が値引きになっている」と考えれば、これだけでもクレジットカードに切り替える価値はあるでしょう。
クレジットカードは、電子マネーにチャージした支払いでもポイントが貯まります。
電子マネーで支払った際につくポイントと併せて簡単にポイント二重取りが実現します。
【クレジットカードと電子マネーを使ったポイント二重取りの例】
さらに、お店独自のポイントカードも加えることで、簡単にポイント三重取りまで実現できます。
現金払いではポイントカード分のポイントしか付与されず、使えば使うほどクレジットカード+電子マネーのお得さが際立つでしょう。
現金払いの場合、海外にいくためには両替が必要です。また、多額の現金を海外で持ち歩くことは、盗難や紛失のリスクもあるでしょう。
一方、クレジットカードであれば両替の必要はなく、国際ブランドさえ利用できれば海外のお店での支払いも簡単です。
万が一紛失や盗難にあった場合にも補償を受けることができるため、現金よりもセキュリティ面で安心でしょう。
現金払いの場合、基本的に一括払いが原則です。一方、クレジットカードであれば「分割払い」「リボ払い」を選択できます。
分割払い | 支払い回数を〇回と指定する方式 |
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リボ払い |
支払い残高の大小に関係なく毎月の支払いがほぼ一定額の支払い方法 |
分割払いは、2回以上に支払回数を分割する方法です。たとえば10万円の買い物を2ヵ月に渡って5万円ずつ支払う、または5回払いにすることで2万円ずつ5回支払う、といった具合です。
一方のリボ払いは、5万円の買い物でも10万円の買い物でも、毎月の支払い金額がほぼ一定になる支払方法です。元本がなくなるまで支払いが続くため、分割払いのように「あと何回で払い終えるか」は決まっていません。
アルバイト収入しかない、または無収入の学生にとって、何万円もするブランド品を購入することは非常に大変です。
分割払いやリボ払いを利用することで、高額品でもすぐ手に入れることも可能になります。
現金払いの場合、「過去の利用分を確認したい」と思ったときに大変です。
レシートを保管しておいて1つずつ確認したり、買い物のたびに家計簿に転記したりする手間が発生します。
一方、クレジットカードであれば支払った明細がクレジットカード会社のアプリに自動的に保管されていきます。月ごとに利用内容がまとめられており、簡易的な家計簿として利用できます。
「卒業旅行に向けて節約したい。無駄な出費を把握できるようにしたい」と考えているのであれば、クレジットカード払いに切り替えることで家計管理が簡単になるでしょう。
冒頭では、学生におすすめできるクレジットカードをいくつも紹介してきました。
ただ、数あるなかで1枚に絞っていくことは大変でしょう。どのカードも年会費無料ながら素晴らしいサービスがあるので、迷ってしまうのも無理はありません。
そこで、数ある候補のなかから自身に合う1枚を選ぶ際のポイントを紹介します。
収入が社会人より少ない学生にとって、余計なコストを払わずにクレジットカードを利用できることは重要な条件といえます。
そこで、年会費が無料のクレジットカードを選びましょう。
ただし、ひとくちに「無料」といっても、以下のようにいくつかの種類に分かれるため注意が必要です。
永年無料 | 条件なしで、原則として年会費が発生しない |
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初年度無料 | 初年度のみ無料で、その後は年会費が発生する |
条件付で無料 | 年間で〇円以上利用したら無料、といった条件がついているもの |
一般クラスの学生向けクレジットカードの場合、多くが永年無料の設定になっています。ただ、一部では無料になるための条件が設定されていることもあるため注意が必要です。
年会費無料のために無理にクレジットカードを使うことはおすすめできないため、学生なら条件なしで年会費が永年無料になるクレジットカードが良いでしょう。
学生向けのクレジットカードは、ほとんどが満18歳以上で高校を卒業していれば申し込むことができます。
しかし、ゴールドカード等のハイステータスカードの一部には、20歳や25歳以上にならないと申し込めないクレジットカードも存在します。
学生といっても18歳~22歳、大学院に行くならそれ以上と、年齢はさまざまです。自身が希望しているクレジットカードの年齢要件を満たしているかは、検討の最初の段階で確認しておきましょう。
支払いの度にポイントが貯まるという点は、クレジットカードを利用することで得られるメリットのなかでも特に大きなものです。
同じ支払いでも、ポイント還元率が高いカードほどお得です。一般的に、還元率が1%のクレジットカードが「高還元カード」等と呼ばれます。
還元率でチェックするべきポイントは「基本還元率」と「最大還元率」の2つです。
分かりやすい例として「三井住友カード(NL)」を見てみましょう。
基本還元率 | 0.5% |
---|---|
最大還元率 |
10.0% |
三井住友カードでは「セブン-イレブン」「ローソン」「マクドナルド」などの対象店舗で三井住友カード(NL)に搭載されたVisaのタッチ決済・Mastercard®コンタクトレスを使って買い物すると、通常ポイントに+4.5%が加算されます。
【タッチ決済で最大5%還元の対象店舗】
出典:三井住友カード|対象のコンビニ・飲食店で最大5%還元!
さらに、タッチ決済した時点で、サービスに登録している2親等以内の家族の人数に応じて、+1~5%のポイントが付与されるサービスを併用できます。
出典:三井住友カード|家族ポイント
一方、基本還元率が高いカードに「リクルートカード」があります。基本還元率は1.2%と業界屈指であり、三井住友カード(NL)を大きく上回ります。一方の最大還元率4.2%であり、こちらは三井住友カード(NL)が上回ります。
どの店舗をよく利用するかによってもお得なカードが変わるため「基本還元率」「最大還元率」は両方とも比較しましょう。
海外旅行に行くことが多い学生なら、旅行傷害保険が付帯するタイプのクレジットカードがおすすめです。
カードによって自動付帯か利用付帯かは異なります。
いざというときに「カードで旅行代金を支払いしていなかったから補償されない……」といったことがないように、カードが利用付帯か自動付帯かは確認しておきましょう。
一般カードのほとんどは利用付帯ですが、「エポスカード」など自動付帯のカードもあります。ただし、自動付帯の場合は利用付帯のカードよりも補償額が少なくなる場合があるため注意が必要です。
将来的に海外旅行を検討しているなら、マイルが貯まるカードや、ポイントからマイル交換できるカードを選びましょう。
クレジットカードによっては、特典を併用することで更に還元率を高めることも可能です。
たとえばANAカードは入会と継続でそれぞれ1,000マイルを受け取ることができ、日々の買い物と併せて効率的にマイルが貯められるでしょう。
クレジットカードは非常に便利な反面、カード番号やセキュリティコード、パスワード等が他人に知られてしまうと悪用される危険があります。
「盗まれることが怖くてクレジットカードを持てない……」とお悩みであれば、プラスチックカードにカード番号やセキュリティコードが表示されない「ナンバーレス」がおすすめです。
カード券面に重要な情報が記載されていないため、万が一紛失した際も情報が他人に漏れることがありません。
カード番号やセキュリティコードなどを確認する際は、スマホアプリにログインして確認ページにアクセスすることで簡単に確認できます。
もっとセキュリティ対策を進めたい方は、「カードレス」のクレジットカードもおすすめです。
カードレスは文字通りカード自体が発行されないため、クレジットカードが盗まれたり紛失したりする心配がありません。
学生の場合、社会人と比べてどうしても年収は低めです。「安定収入がないから審査を通過できないのでは?」と不安に感じている方もいるかもしれませんね。
その場合、柔軟な審査が期待できるクレジットカードを選ぶという方法があります。審査基準は公表されないので明確に「甘い」と断言はできませんが、一般的に審査難易度が低いとされているカードはいくつかあります。
クレジットカードは「〇〇系」と呼ばれる種類に分かれており、それぞれ審査難易度に違いがあるといわれています。
【一般的に言われる「系統」による審査難易度の違い】
審査難易度が厳しめ | 審査が柔軟に行われる傾向がある |
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・銀行系 |
・流通系 |
流通系は「イオンカードセレクト」や「エポスカード」など、ショッピングモールで作れるクレジットカードのことです。
小売業のメインターゲットは主婦や学生であり、収入が少なくても審査通過できる可能性が高いとされています。
消費者金融系はアコムが提供する「ACマスターカード」のような種類で、ポイント還元率が低い傾向があるものの、審査難易度は低いようです。
クレジットカードの中には、「プラチナカード」「ゴールドカード」「一般カード」などの種類がありますが、一般カードのなかにも、学生に特化した「学生専用カード」があります。
学生専用カードは文字通り学生しか作ることができないため、社会人と比べて収入の高さや安定性に不安があるとしても、審査を通過できる可能性があります。
もちろん過去に返済延滞や強制解約の記録があると審査通過は厳しくなりますが、収入面で不安があるだけの学生なら学生専用クレジットカードも選択肢に入れてみると良いでしょう。
クレジットカードが必要になる理由は人それぞれですが、たとえば以下のようなケースが考えられます。
【学生がクレジットカードをすぐに欲しがる理由の例】
このように、「今日中にクレジットカードが欲しい」と考えている場合は、即日発行が可能なクレジットカードがおすすめです。
【即日発行の手段】
なかでも現在主流になっているのが「即日でカード番号が発行されるタイプ」です。
カード番号やセキュリティコード等の重要情報が申し込んですぐに発行されるため、ネットでの支払いならすぐ利用できます。
またApple PayやGoogle Payなどを利用することで、店頭の支払いでも即日でカード払いが利用可能です。
おすすめのクレジットカードから、自分が欲しい1枚は見つかりましたか?
もし自分に合いそうな1枚が見つかれば、実際に申し込み手続きを進めましょう。審査に通過できれば、晴れて自分のカードを持つことができます。
ここからは、学生がクレジットカードを作る際の手順について説明していきましょう。
細かな手続き方法はカードごとに違いはありますが、基本的な流れは以下のようになっています。
クレジットカードに申し込む前に、以下の2点の書類については事前に用意しておきましょう。
【クレジットカードの申し込み手続きで必要になる書類】
本人確認書類としては、運転免許証やマイナンバーカード、パスポート、在留カードなど写真付きの書類提出が求められます。
また、クレジットカードの利用代金を後日引き落とすための口座も必要になります。申し込みの時点で銀行の普通預金口座を持っていない場合、クレジットカードの申し込み前には口座を作っておきましょう。
なお、カード会社によっては、インターネット上でオンライン銀行の口座設定を行った場合、本人確認書類の提出を不要にすることも可能です。
書類関係の準備ができたら、作りたいクレジットカードの申し込みページから以下のような情報を入力しましょう。
【クレジットカードの申し込みで必要になる項目の一例】
もし記載内容に間違いがあると確認に時間を要するため、すぐにカードを作れなくなる可能性があります。また、虚偽の申告と判断されて審査結果に影響する可能性もゼロではありません。
申し込みを完了させる前に、入力した情報にミスがないかは事前に確認しておきましょう。
オンライン口座の設定で本人確認が完了するケースを除き、申し込み手続きのなかで本人確認書類の提出も必要です。
本人確認の方法はカード会社ごとに異なりますが、主に以下のような確認方法があります。
注意したいことは、本人確認の方法によってカード発行までの時間が異なるということです。
特に郵送の場合は本人確認書類が届くまでに時間がかかるため、急いでいる際はおすすめできません。
即日での発行を希望する場合は、インターネットで本人確認書類をアップロードする方がおすすめです。
本人確認書類のアップロードやICチップ情報の送信といった方法で、最短数分で手続きが完了します。
申し込み手続きが終わったあとは、入会審査を受けることになります。学生クレジットカードに限った話ではありませんが、クレジットカードは審査を通過しないことには発行できません。
【クレジットカードの審査でチェックされる情報】
・信用情報
過去のクレジットカードやカードローンの利用で支払い・返済の延滞がないか、強制解約や自己破産をしたことがないかをチェックする
・属性情報
年収や雇用形態、勤続年数、家族構成などから、個人の返済能力があるか否かをチェックする
手続きが完了したあとは、クレジットカードが郵送されます。クレジットカードが届くまでの期間はカード会社によっても異なりますが、おおむね「1~3週間」です。
最近ではカード番号やセキュリティコード等の情報のみ、先に開示されるケースもあります。そのようなカードであれば、すぐにオンラインショップでの買い物に利用できます。
なお、本人確認の方法として、「カード受取時に確認」を選択した場合、カードが届けられた際に配達員に本人確認書類の提示が必要です。
忘れていると、いざ配達員が来た際に慌てることになるので、事前に準備をしておきましょう。
クレジットカードを作りたい学生にとって気になることの1つが「審査難易度」ではないでしょうか。
社会人と比べて限られた時間のアルバイト収入しか得られない学生にとって、審査を通過できるか不安に感じるかもしれません。
ただ、結論からいってしまうと、「審査が甘い」と断言できるクレジットカードはありません。学生向けクレジットカードに限らず、どの会社も審査基準を公表していないため、甘いか厳しいかを判断できないことが理由です。
とはいえ、学生向けに提供されているクレジットカードは、社会人と比べて低年収だとしても審査で必ずしも低評価にはなりません。
「審査に落ちないコツ」や「審査を通過するポイント」を理解しておけば、学生クレジットカードの審査を通過できる可能性は十分にあるでしょう。
学生向けクレジットカードとはいっても、年齢要件を満たさないと審査を通過することができません。
ほとんどのクレジットカードでは「満18歳以上(高校生を除く)」が条件になっており、どれだけアルバイトや副業で稼いでいるとしても、年齢要件と高校卒業の要件を満たさないと審査落ちになってしまいます。
学生カードは一般カードと違い、年収の高さや収入の安定性を重視しない傾向にあります。
アルバイト収入が月数万円レベルの人はもちろん、収入がゼロの学生でも審査を通過できる可能性もあります。
学生専用カードは一般カードよりは収入面を柔軟に審査してもらえる可能性がありますが、それはクレジットカードやカードローンといった金融商品の過去の利用履歴であるクレジットヒストリーが良好ということが前提です。
過去に返済を延滞している場合にはクレジットヒストリーに傷がついており、審査落ちする可能性もあります。
クレジットヒストリーで気を付けるべきはクレジットカードの支払延滞だけではありません。カードローンや、「携帯電話・スマホの本体代金の割賦支払い」の延滞も同様にクレジットヒストリーの傷になってしまうため注意が必要です。
学生でもクレジットカードを持てる可能性があるのは、これまで解説してきたとおりです。
収入が少ない学生にとってクレジットカードは便利に使える存在ですが、申し込む前に知っておきたい注意点がいくつかあります。
使い方を間違えると長く苦しむ可能性もあるため、今回紹介することは十分に理解したうえで申し込みましょう。
まず、絶対に覚えておきたいのは、「審査なしで作れるクレジットカードは存在しない」ということです。
審査の際には氏名・住所・電話番号・勤務先情報・学校名などの個人情報を記載する必要があるため、抵抗感を感じる方は、「本当にクレジットカードが必要なのか」をよく考えてから申し込み手続きに入りましょう。
また、一部のクレジットカードではアルバイト先に電話をかけて「本当に申告した職場に在籍しているか」をチェックする在籍確認が行われることもあります。
アルバイト先に電話がかかることを避けたい人も、クレジットカードに申し込むか考えた方が良いでしょう。
一部のクレジットカードでは電話による在籍確認を行わない場合もあるため、不安があるなら申し込み前に問い合わせをすることをおすすめします。
クレジットカードでは誰でも最大の利用枠が設定されるわけではなく、利用者ごとに利用限度額が設定されます。
利用限度額は審査の結果によって個人ごとに変わり、その要因には「収入」「返済能力」があります。
社会人に比べて収入が低く、安定性も高いとはいえない学生の場合、利用限度額が低めに設定されることが一般的です。
設定される金額は人によって異なるので一概にいえませんが、学生なら10~30万円程度の限度額が相場でしょう。
クレジットカードを契約したからといって、いきなり高額な買い物ができると限らない点は理解しておいてください。
クレジットカードのうち、学生専用のカードの場合は利用できる年齢に制限があるため注意が必要です。
利用ができなくなると新たに別のカードに申し込むことが必要になるか、カードによっては同じカード会社の一般カードに自動的に切り替わることもあります。
学生カードは一般カードよりも特典が充実していることもありますが、いつまでも利用できないことを前提に、代替先のカードも早めに決めておくことをおすすめします。
メリットの項で「高額な買い物でも分割払いやリボ払いを使える」と紹介しました。
ただし、リボ払いについては使用前によくデメリットを理解しておく必要があります。
リボ払いのメリット | リボ払いのデメリット |
---|---|
利用金額に関係なく、事前に設定した一定金額のみが毎月口座から引き落とされる |
・支払いきれない分は残高として積み上がることになり、利息がかかる |
リボ払いの利息は年15.0%程度とカードローン並みに高く、便利だからと使いすぎると、気付いたときには高額な借金を抱えている可能性もあります。
リボ払いを利用するときは仕組みを理解したうえで申し込みし、使いすぎないように注意が必要です。
クレジットカードを利用する際、気を付けたいのが返済の延滞・遅延です。
クレジットカードの支払いを延滞して、「61日以上または3ヵ月以上」が経過した場合、信用情報に異動情報として記録が残ります。
いわゆる「ブラックリストに載る」「クレヒス(クレジットヒストリー)にキズが付く」とされる状態です。
延滞の記録は最長で完済から5年間は残り続け、そのあいだはカードローンやマイカーローン、住宅ローン等の審査に悪影響を与えます。
クレジットカードはあくまで支払いを立て替えてもらっている(借金をしている)状態であるということを理解し、人生設計を狂わせないためにも支払いは絶対に遅らせないようにしましょう。
最後に学生向けのクレジットカードについて、学生がよく疑問に感じる部分をQ&A形式でまとめました。
はい。アルバイトをしていない無収入の学生でも、学生向けクレジットカードなら作ることが可能です。本人に支払い能力がないという場合でも、両親の収入が加味されて審査を通過することがあります。
ただし、学生向けカードのなかでも申し込み条件に「本人の安定収入」が設定されていないクレジットカードに限られます。また、両親に安定収入があっても審査落ちする可能性もゼロではありません。
クレジットカードは満18歳以上から申し込むことができますが、ほとんどのカードで「高校生は除く」という但し書きがされています。よって、基本的に高校生はクレジットカードに申し込むことはできません。
ただし、留学で海外に長期滞在するなどの一定条件を満たす場合に限って、家族カードであれば発行できるカード会社もあります。
クレジットカードのなかには学生専用のクレジットカードや、一般向けでもありながら学生向けの特典が充実したクレジットカードなど、多くの種類があります。
今回紹介したおすすめのクレジットカードを比較し、自分がクレジットカードを持つ目的にマッチしたサービスを提供している理想の1枚を見つけてみましょう。
ただし、使いすぎると翌月の支払いに苦労したり、リボ払いを選択することでなかなか元金を返し終わらなかったりすることも。
お金を立て替えてもらっているサービスであることを念頭に、計画的な利用をしていきましょう。