Q6:ナノアマンド®は現在開発用試薬としてかなり出まわっているようですが、価格が高すぎます。工業的用途が見つかったとしても、高コストが避けられなければ、開発はフラーレン型ナノ炭素と同じような壁に突き当たるのではないでしょうか?

A6:製造コストは、以下に示すように、原料・製造段階は、爆発装置を除いて、本来非常に安価と考えられます。精製段階では、解膠、仕上げにややコストがかかり、特に最終工程では防塵環境が必要となり、また仕上げ段階で動的光散乱装置、ゼータ電位測定装置、X線回折装置などを使うので、分析機器にかなりの投資が必要です。計算の詳細は省略しますが、労賃が最大のコスト要因になりそうです。まだ精製・仕上げ段階が確定していませんが、最終販売価格は、高純度無色透明品質で現在の価格よりも一桁、黒色低純度品で二桁低くなる見込みです。
原料 期限切れ軍事用火薬、コストは(−)
製造 爆発 火薬の爆発エネルギー利用
装置 鋼鉄製耐圧容器、単純構造
精製 煤除去 ローテク、試薬は濃硝酸
解膠 ビーズミリング装置、溶媒は水、DMSO、EtOH
仕上げ 脱色、超音波照射、遠心、ろ過、表面改質、分析